こんにちは!テンパです。
みなさんのおうちには、ペットはいますか?テンパには、愛犬のチワワのチーがいます。
ペットと言っても、大切な家族です。
その家族がいつまでも健康でいてくれるよう、動物病院での定期的な健康診断は必須ですが、一番近くにいる人間が普段から様子をよく見ていてあげることも大切です。
そこで今回は、ワンちゃんやネコちゃんにも多い尿路結石症について、ご紹介します。
~我が家の高齢犬の場合我が家の高齢のチワワが現在契約している、アニコムのペット保険についてのお話です。アニコムを選んだ理由や、「どうぶつ健保ふぁみりぃ70%」の補償内容、利用しての感想など、わかりやすく解説しています。...
目次
尿路結石症とは
尿路結石症というのは、尿路と呼ばれる腎臓・尿管・膀胱・尿道のうちのどこかに結石ができてしまう病気のことで、まとめてこう呼ばれています。
珍しい病気ではありませんが、気付くのが遅れると重篤な状態となり、命に関わる恐ろしい病気です。
チーは腎臓に結石があるので、療法食を食べています。
腎結石とは?
チーが腎結石のため少し詳しく書かせていただきますと、犬の場合は、結石は膀胱でできることが多いそうですが、腎臓に結石ができることがあります。
尿路の順番は、腎臓 → 尿管 → 膀胱 → 尿道 → 尿の排出、となりますが、犬の尿管はとても細いそうです。
なので、腎臓にある結石が移動して尿管でつまってしまうと尿管結石になり、腎臓の機能が低下してしまいます。
腎臓は2つありますが、片方がつまると、もう片方の腎臓にも負担がかかってしまいます。
更に両方の尿管がつまると急性腎不全になり、一気に重篤な状態になってしまいますので、飼い主さんが普段から様子をよく見てあげることと、獣医さんの定期的な診察が重要です!
こんな症状があったら要注意!
- 一度の尿の量が減る
- 頻尿になる
- ピンク・オレンジ・赤色などの血の混じった尿が出る
- にごった尿が出る
- おしっこをする時に痛がる
- 元気がなくなる
- 食欲がなくなる
- 普段と違う場所でおしっこをする
なぜ尿路結石症になるのか
尿路結石というのは、尿の中のミネラルが結晶化して、結石になったもののことを言います。ミネラル同士はくっつきやすい性質だそうです。
カルシウムやマグネシウムなどのミネラルは、食べ物や水に含まれていて、体にとって必要なものです。
しかし、同じ物を食べ続けたりするなどミネラルバランスの偏った食事や、サプリメント、タンパク質が多い食事が続くと、尿の中のミネラルの濃度が高くなって、結石ができやすくなるのだそうです。
お水を飲む量が少ない場合も、尿の濃度が高くなって、結石が作られやすいそうです。
また、結石ができやすい体質・できにくい体質などがあり、繰り返すことも多いそうです。
膀胱炎との関係性
また、ワンちゃんの尿路結石症は、細菌性の膀胱炎などを併発すると、それによって壊れた組織の一部が結石の基になって、それに食事やお水から摂って余ったミネラルが蓄積していくのだそうです。
ですのでもし細菌に感染してしまっても、普段からお水をよく飲んで、尿と一緒に細菌も出せるようにすることが大事とのことです。
もちろん「膀胱炎かもしれない」と思うことがあれば、すぐに動物病院へ連れて行って適切な処置を受けてください。
尿のpHの関係性
ミネラルがくっついて結石ができる場合は、pH(水溶液の性質をあらわす単位。酸性・中性・アルカリ性に分けられる。)が関係していて、ミネラルの種類ごとに結石ができやすいpHがあるのだそうです。
体質や食べ物などが原因で、尿路結石を作りやすいpHになると、結石ができやすい状態になってしまうそうです。
結石の種類と治療法
犬の結石はいくつか種類がありますが、マグネシウムからできている「ストルバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム)結石」と、カルシウムからできている「シュウ酸カルシウム結石」の2種類であることが多いそうです。
ストルバイト結石
「ストルバイト結石」は尿がアルカリ性に傾いている状態で作られやすくなり、細菌感染が原因のほとんどだと言われています。
ワンちゃんの6~7割はこちらのタイプの結石だそうです。
食事や薬で溶かすことが可能ですが、重度の場合は手術が必要です。
シュウ酸カルシウム結石
「シュウ酸カルシウム結石」は尿がアルカリ性~酸性、どの状態でも作られると言われています。
一度できてしまうと溶かすことはできないため、手術で取り除かなければなりません。
体にとても負担がかかる手術です。
このように、原因、結石の種類、結石のある場所によって治療が異なります。
食事による治療法
チーは残念ながら「シュウ酸カルシウム結石」の方だと言われましたが、それでも希望を持って、獣医さんの指導のもと療法食を続けていて、今食べているのは、ロイヤルカナンの「pHコントロール」「ユリナリーS/O」シリーズです。(※「pHコントロール」シリーズは、2019年6月頃より「ユリナリーS/O」にリニューアルしました。レシピについてはマイナーチェンジとのことです。)
この「pHコントロール」「ユリナリーS/O」シリーズは、下部尿路疾患(ストルバイト結石症およびシュウ酸カルシウム結石症)の犬のための療法食です。
犬用「pHコントロール」「ユリナリーS/O」は、下部尿路疾患(ストルバイト結石症およびシュウ酸カルシウム結石症)の犬に給与することを目的として、特別に調製された食事療法食です。この食事は、マグネシウムなどのミネラル成分を調整しています。
チーのメインごはんは「pHコントロール 缶」「ユリナリーS/O 缶」で、硬い物が食べられない子や、缶詰めしか食べない子におすすめです。
こちらは、サイズは200gの一種類です。
チーはあまりお水を飲んでくれないので、このごはんに無理のない程度にお湯を足して、人肌くらいの温かさで食べてもらっています。
ごはんが冷たいと体が冷えてしまうので、温かさを調整しています。
その他に我が家では、おやつとして「pHコントロール ライト ドライ」「ユリナリーS/O ライト」をあげています。
人間が何か食べていると、自分もどうしても欲しいらしくクレクレが止まらないので、その対策でおやつを用意しています。
ライトを選んでいるのは、チーが高齢だということと、肥満防止のためです。
ドライ(カリカリ)は、いくつか種類があり、また、サイズが1kg、3kg、8kgとあります。
サイズが大きい方がお得ですが、チャックが付いた袋でも、開封後はどうしてもフード自体が酸化してしまうので、体が小さい子はあまり大きいサイズを買わない方がよいそうです。
我が家では1kgサイズを買っています。
できることなら、ワンちゃんが食べられる物ならばなんでもあげたいのですが、結石があるとpHのコントロールが重要で、他の食べ物を与えるのは良くないそうなので、体のことを考えてこうなりました。
療法食「ユリナリーS/O」シリーズの注意点
ただこちらのシリーズは、水をよく飲むように塩分濃度が高めに作られているそうです。
塩分濃度が高いと、他の臓器がダメージを受ける可能性があり、長く続けることはあまりよくないと獣医さんは言っていました。
余談ですが、チーはやむを得ない状況でこちらを続けて食べておりますが、最近の定期検診で、結石が小さくなっているよ、と言われました!
獣医さんによると最初は「シュウ酸カルシウム結石」だと判断したけれど、「ストルバイト結石」との混合結石だったのかもしれない、とのことでした。
こういうこともあるのですね。
新鮮な水道水か、軟水をあげてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
尿路結石症は、その子によって体の状態がそれぞれ違いますので、飼っている子に結石があると言われた飼い主さんは、自己判断ではなく、必ず獣医さんに相談して方針を決めてくださいね。
参考になれば幸いです。